EOF 2019に登壇しました

Atsushi Sakai
3 min readNov 5, 2019

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先日、EOF 2019というイベントに登壇しました。

振り返ってみると、もう少し言っておきたいことがあるなと思い、書いております。登壇は会社を代表して行なったものなのですが、この投稿は、会社を代表した発言ではなく、あくまで主観的な個人の考えに基づくものです。

EOF 2019とは?

「エンジニアリング組織をもっとオープンに」というビジョンのもとでCTOやEM、テックリードなどの役割を担っている人々、また、そういう人々と一緒に仕事をしているエンジニアが参加していたと思います。

自分は「ミクシィのマネージャーは悩んでいる」というタイトルで、できるだけ客観的な視点を取り入れなが、ミクシィ社のエンジニアリングマネージャーの仕事内容や、それを取り巻く環境などを整理し、その中でマネージャーがどういう悩みを抱えながら日々仕事をしているかを紹介しました。

自分がその役割になって初めてちゃんと意識できたのですが、「マネージャー」という人物は、常に中間のレイヤーにあり、組織全体がその存在をちゃんと意識しておかないと、しわ寄せ的にさまざまな見えない機能を持ちまくることになります。

いざ、その機能を整理しようとして蓋を開けたら一向にリファクタできない状況になってしまっていることがあると思います。(何か重要なビジネスロジックを持っていそうで、テストもないHogeManagerクラスと同じような状況だなーと思いました。)

少しでも見通しよくするためには、「マネージャー」が何をする人物なのかを少なくとも自分の組織においてちゃんと定義し、持つべきでない責務を持っているのであれば、それを正しく分離していく必要がありそうです。(コードをリファクタしている感覚で。)

でもそうしていくためには、マネージャー自身が困っていることをちゃんとアウトプットしていく必要もあり、リファクタできないブラックボックスなものにしてはいけないと思うのです。現役マネージャー諸氏、どんどん外に情報を出していきましょう。

そして、組織の課題をどんどんオープンにしていった結果、マネージメント手法がどんどんプラクティス化されていき、流通するようになればいいよねっていう話もしましたが、それは究極的には、このとーまさんのツイートで端的に表現されている気もしました。

組織の中で「マネージャー」という役割を整理していった結果、スキルとして体系化され、それがちゃんと評価される組織にしたい。そして、そこに価値を最初から見出し、例えば自社の採用情報の募集職種一覧に「エンジニアリングマネージャー」が見つけられるようになるところをめざしていきたい。メルカリには募集職種一覧に「エンジニアリングマネージャー」があり、さすがだなと思いました。

最初、登壇を依頼された時、あー、なんか難しそうなイベントだー、ちょっとメンドクセーと思ったけど、ちゃんと向き合ったらめちゃくちゃ自分のおかれている環境の課題が認識できたし、自分がこれから数年かけてやっていきたいことも見えてきた気もします。総じて、登壇してよかった。

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