2021年 仕事納め
本日が2021年仕事納め。お疲れ様でした。
毎年、仕事納めの日に雑記を残しているので今年も。
今年やったこと
今年、自分は一体何をやっていたのだろうか…。どこからどこまでが今年だったのだろうか。一年の単位があまり意識できない…。
ミクシィという会社で勤続年数が丸10年を越え、11年目に入った。相変わらず「みてね」の開発組織でマネジメントしている。直接コードを書いたり設計したり、ということからはほぼ完全に離れており(といっても気になっているところは勝手に直してノリでPull Requestしたりしている)、仕事の大部分は開発組織の再設計やプロセスの再構築、残った時間は採用活動、みたいな感じで走り続けていた。
LeSSからプロジェクト中心の開発プロセスにガラッと変えて半年くらいが経った。基本的には権限委譲したスモールチームにIssueを提示し、アクションを期待するスタイルで、現場の空気感が良くなっていたり、各職種同士のコミュニケーションが増えたりして方向性としては良くなっている実感はあるのだが、一方でこの体制ならではの課題も感じており、解決するためにまた変えていくべきだなとも思っている。
1〜9月くらいまでは、ピープルマネジメントと上のような組織設計と採用活動でとにかく忙しくて脳内のキャパシティが若干溢れていたような気がする。10月くらいには「これは危ない」と感じ、これまで20名以上を直接マネジメントしていた状況を脱することを自分で決断し、マネジメントを他のメンバーに委譲することにした。とても楽になったし、快く引き受けてくれて本当にありがたかった。
あとは、引き続き少ない時間だがSREとしても一部開発に関わっていて、SREチームで長い間取り組んできたインフラのKubernetes完全移行や動画配信のプロトコル変更(HTTP Live Streaming) など、大きな成果を出せたのがとても達成感がある。インフラをコンテナに移行することは2018年にSREチームを Isao Shimizu と 尾関芳郎 の三人で立ち上げた時からの構想だったので、非常に長いマラソンを走り切った気分だった。
役割と意識の変化
最近は、誰かに言われて変化が起きているわけでもないが、自分の役割と意識が大きく変わってきていることを感じている。
とにかく開発組織をスケールしたい・しなければいけない時期で (ご応募お待ちしています!)、そういう状況において関心ごとが変わってきた。
コードを書いてたくさんのユーザーに影響を与える仕事の面白さは感じていてずっとそこにしがみつくような思いがあったのだが、今はどちらかと言うと、自分なんかよりもずっと専門性が高く高品質・高効率な開発ができるエンジニアが書くコードや、デザイナー設計する素晴らしい体験、マーケターがプロダクトチームの成果に思いを乗せて届けること、Customer Support チームがユーザーに寄り添って手元の課題を解決すること、これらが有機的に連携しあって最大の成果を生み出すには組織をどう設計して実装したら良いかということに興味がある。
人が増えて組織がスケールしていった暁には、足し算ではなく掛け算でスループットが高まっていくようにしたいので、そのためにはどうしたら良いのか?ということをずっと考えている。
短期的な問題を解決するより、1年後に人の数が2倍になって成果は10倍になる、みたいなプロダクト開発組織を作りたい。そういう考え方でプロダクトに向き合ったことはこれまで一度もないので、自分の意識の変化が結構面白いなと思っている。
でも、やっぱりコードを書いたりシステムやアーキテクチャのことを考えたりしたいので、心のバランスを保つのは難しい。システムの障害対応やってるときとか、割と楽しくなったりするので、ちょっとおかしなマインドだとは思う。
来年やること
2022年は、自分の意識の変化に合わせて学びたいこともたくさんあるし、そのための時間をいっぱい作っていく必要がある。
シンプルな話だけど、マネジメントを委譲できたことで生まれた余裕を有効に使って、いっぱい本を読んだり、自ら実践していきたい。
とりあえず積ん読いっぱいあるので休暇中に読むぞ!!!!
2021年もお疲れ様でした!!!